アメフトにハマってからは、一般的な体育会系高校生とは比較にならないほど鍛えまくった

プロフィール
和久憲三 わく・けんぞう本場アメリカでプロフットボール選手として活躍。努力は人をけっして裏切らない。1985年生まれ。幼少期から身体能力に優れる。少年野球を経験したのちに、高校からアメリカンフットボールを開始。
大学卒業後、一旦は一般企業に勤めるも夢をあきらめきれず、NFLに挑戦すべく本場アメリカへ単身乗り込む。アメリカ中を一人で旅しながら、様々な州でフットボールチームのトライアウトに挑み続け、翌年に二部リーグのとあるチームに入団。フットボールの本拠地でプレーする、という一つの夢を叶える。
その後、ボブスレーや総合格闘技など様々なスポーツを経験しながらフットボールを続け、現在は母校でコーチとして教鞭を取っている。その豊富な実戦経験を元に後輩の育成に精を出す。

あれ?アメフトはまりませんでした?

なんていうか、思ってたイメージと違ったんですよね。クォーターバックという、アメフトの花形的なポジションをやってみろと言われたんですよ。僕がそれまで所属していた野球部の監督と、アメフト部の監督が仲がよくって。僕の肩が強かったのと、足が速かったのを見てくれてたからなんですけどね。で、ボールを投げて走る、というクォーターバックを奨められた、と。でもこれがけっこう繊細なポジションで(笑)。身体と体でガーッとぶつかるようなポジションじゃなかったんですよ。相手の動きを読んで、計算してパスして……みたいな。毎日先輩に作戦のこととか、陣形のことを質問してばっかりでした。で、毎日テストっぽいことをさせられて、覚えていなかったらその分走らされて(笑)。

確かに、アメフトって戦術とかもすごく大切なんですよね。

でも僕はぶつかり合う、ってのがやりたかったんですよね。で、高校のアメフト部って人数も少ないんで、他のポジションと兼任する必要があって。で、ディフェンス側の、いわゆる最前列で敵とぶつかり合うポジションに行ったんです。

繊細なポジションから、一気に当たりの強いポジションへ(笑)。

はい、力士バリに身体ごと突っ込んでいきますからね(笑)。これはとてもシンプルで、こっちが自分には向いてるな、と思いました。だからトレーニングもがぜん楽しくなったし、やるからにはこのポジションを極めてやろう、と決めました。
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